yotarosuite’s diary

フジで野鳥撮影中心ブログ

鳥撮り物語#01「カワセミの森」

Black-capped Kingfisher -ヤマショウビン-

Fujifilm X-T5 / XF70-300mm f4-5.6
by YOTARO Suite #bkk


バンコクから車で約1時間。パトゥムターニー県にある小川の流れる田園地「Pathum Thani Rice Research Centre」という所へ行ってきました。お目当ては数種類飛んでるというトビやタカなどの猛禽類。それと白いメンフクロウ。そして写真にあるカワセミです。猛禽とフクロウはまったく目にすることができなかったのですが、カワセミは田園の奥の森で大きなカメラ機材を持ってる数名のタイ人を見かけ、話しかけて撮影に混ぜてもらい僕も撮影することができました。

 

タイも野鳥撮影は人気があり、いくつかスポットなどもインターネットで公開されてますが、実際その場所へ行ってもお目当ての野鳥に出会うのは難しい場合が多いです。よは場所までは公開してるけど、ピンポイントに野鳥のいるポイントまでは教えたくないという人が多いのでしょう。まぁ気持ちはわかります。そこを飛び越えるにはもう実際にその場所に行って詳しそうな人に話掛けるしかないのですがw 嫌な顔まではされたことはないですが、決して100%ウェルカムという事もありません。そこで重要なのは敬語です。年上だろうが年下だろうが、タイ語では言葉のあとに「カップ」を付ければ敬語なので、そこは一番重視に、それと相手のカメラを褒める事(というより言葉や態度で貶さない事)。そして威圧的なカメラで行かない事。僕はフジフイルムのAPS-C機(フルサイズより小さいカメラ)なので、威圧をしないという部分では常にクリアーしているカメラではあります、、

 

さて、僕は野鳥撮影の時はフジフイルムのX-T5にXF70-300mm f4-5.6というセットです。フルサイズ35mm換算すると450mmとは言え、間違いなく300mmは野鳥撮影では望遠端が足りない場合があります。今回のカワセミ撮影もまさに望遠距離が足りない状況でした。まぁこの点は機動力や自分自身の撮影スタイルも考慮して、400mm、600mmのレンズも試した上で選んだレンズなので一応の納得はしてるのですが。問題なのはレンズのF値と、一番はフジフイルムのカメラ本体のAF性能です。フジフイルムの望遠レンズはこぞってF値が暗いです。フジの最望遠にあたるXF150-600mmのズームレンズでは600mm側でF値が開放でもF8。特に森の中に入り込んでの撮影は明るい時間帯であってもF8では満足な光が得られない場合が多いです。一段絞ってシャープに撮影するためにも最低でもF5.6とかF6.3辺りのが欲しいところです(それもXF70-300mm f4-5.6を使ってる理由の一つです)。

 

そして何と言ってもフジフイルムのカメラ本体側のAF性能の悪さです。。野鳥撮影は鳥そのものにしっかりフォーカスされてピントが合ってくれないと意味がないのですが、最新機種のX-T5を持ってしてもAFが合わなかったり、合ってもピント面がぼやけてたりと、非常に撮影するのが難しい場面が幾度とあります。何度かチャレンジができる場所だったり性質の鳥なら良いのですが、特に自然の森の中のカワセミなんかだと、撮影チャンスは1回、2回ということもあるので、その1回を撮り逃すと、もう次は無いわけです。フジのカメラは非常にチャンスメイクに弱い。タイの場合は、大体野鳥撮影はキャノンかニコン。女性の場合はほぼ9割以上でソニーのフルサイズ機を目にします。現場で撮影した写真を比べ合って見せてもらう事もありますが、フジに比べてとにかくチャンスメイクに強い印象です。

 

フジフイルムは僕のお気に入りのカメラなので(というよりフジのカメラを選んだのでお気に入りでありたい)、もう少しAF性能を上げて欲しい(ファームアップデートで上げてほしい)。それと超望遠端の明るいズームレンズをAPS-C機に見合った価格帯で出してほしい。わかりやすく言えば、「野鳥も撮れる」では無く、「他メーカーと比べても十分比較できる野鳥写真が撮れる」になってほしいわけです。もうここは切に切に願ってます。何方かフジフイルムの関係者の方がおりましたら是非よろしくお伝え願いたいところです。

 

シラサギの飛翔

フジフイルムの名誉のためにも、同じ日に撮影したシラサギの飛翔写真も載せておきます。条件が揃えばフジフイルムも綺麗に野鳥写真が撮れるんです。ただ、自然の中でカメラ側が条件を提示するのはエゴです。キャノンやニコンは自然の中で起こるあらゆる条件とカメラが戦ってるわけなので。


僕はフジフイルムでの野鳥撮影に諦めてはいませんので。よろしくお願い致します。

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