yotarosuite’s diary

フジで野鳥撮影中心ブログ

鳥撮り物語#07「ハロータムロン!! 150-500mm F/5-6.7(フジ用)」

Fujifilm X-T5 / Tamron 150-500mm f5-6.7
by YOTARO Suite #bkk

 

フジフイルム用の超望遠ズームレンズTAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057) 購入しました。

このレンズについて僕が思う事はほぼほぼ全部書いたつもりですので、遠いどこかの誰かの参考になれば、長文ですがお付き合いいただけると幸いです。


僕の住んでる国ではこのレンズのレンタルでの扱いが一切無く、購入前に試すこともできず、日本のコミュニティサイトで実際に使われてる方々に使用感などをお聞きし、その上テスト撮影までおこなっていただいて人の優しさにも触れての無事購入となりました。海外におりますので海外のカメラ店での購入なわけですが、日本より6万円ほど高かったです、、6万円高かったです、、、が、もうここまできたら良いんです。僕の鳥撮り物語はそういうんじゃないんで。


撮影写真は買ってまだ数日経ったばかりのテスト撮影です。ただテスト撮影ではありますが真剣にシャッター押しました。カメラ本体はフジフイルムX-T5です。



<ファーストインプレッション>
ファインダーを覗き込んで撮った写真を見てわかる”タムロン写りが良い!!”。XF70-300、100-400、150-600を使った僕が恐れずに言えば、フジでの野鳥撮影ではこのレンズがナンバーワンじゃないでしょうか。初めてフィールドでちゃんとタムロンを使ったので、タムロンがなのか?このレンズがなのか?は、わかりませんが、タムロンこんな写り良いんだ?!が、僕のちょー-正直な感想。直近でXF150-600mmを使ってましたが、ワンランク上の世界に来た感じがします。


■AF性能について
僕がフジの限られた超望遠端のレンズの中から一番重要視した点が「AFの合焦スピード」です。決して速いとは言えないフジのカメラのAF性能で、特にカワセミ(僕はハリオハチクイの水辺での飛翔撮影がメインです)などの高速で飛ぶ野鳥の飛翔シーンを“撮れる”ではなく、しっかりと“撮る”ためにはAFの合焦スピード(初動の速さ)が重要になります。タムロン150-500mmはAF速いと思います。これなら“良い飛翔写真が撮れるんじゃないか?!”という感触があります。ただ、合焦した後のAFの追従精度という点ではXF70-300やXF100-400の方が若干上かも知れません。それでもAF速度が僕にとっては重要です。サギやカモメの飛翔ならどのレンズを使っても差ほど問題ありません。


F値について
決して明るいとは言えませんが、望遠端500mmでF6.7。490mmでF6.3(実際は473.5mm)。XF100-400mm f4.5-5.6でも400mm側では少し絞ってF7.1か最低でもF6.4にしないと解像しづらいので、開放F6.7からちゃんと解像してくれるタムロンのは、フジのシステムではまぁ納得というところではないでしょうか。


■手振れ補正について
レンズ側のスイッチでモード3(フレーミング重視)にすると、手持ちで撮影していても手振れ補正の効果を感じれます。ただし、フジの純正レンズの方が手振れ補正は圧倒的に上です。


■重量や操作感
重いです。XF150-600よりも重かったはずです。知らず知らずに肩に担ぎながら歩いてる自分がいます。感覚的な部分ですが、XF70-300よりAFスピードは速いけど、手持ちでの撮影ではレンズの重量が軽い分XF70-300の方がAFスピードが速く感じるかも知れません。慣れも必要ですが、それぐらいの重量感はあります。しかし操作感はかなり良いです!焦点距離をズームロックできることや、フォーカスリングがレンズ後方についていて持ち手の位置を変えないままAFで合わせづらい時にすぐさまMF操作ができること、そしてレンズに絞りリングが付いてないことも飛翔撮影でのとっさの撮影では指が触れて誤作動が起こる心配がないので、逆に有利に働きます。フジの純正レンズと比べて飛翔撮影などの動体撮影ではタムロンの方が構造の経験値が高いのかな?という印象を受けました。


■写りについて
最終的にはここが一番重要なわけですが。ファーストインプレッションでも書いたように”タムロン写りが良い!!”。これに尽きます。背景のボケ感も良いし、何より色の表現が良いと思います。僕が野鳥撮影のしかも飛翔撮影のためだけにフジからソニーやキャノンに本気で移行しようかと考えて、最終的に踏みとどまったのはフジフイルムの色の感じが好きだからなんですが。ただ、、タムロンは少しフジカラーという感じではないかも知れません。それともフジのカメラにタムロンだからこの色が出てくれてるのでしょうか?そこらへんはよくわかりませんが、今までのどの望遠域のズームレンズより好みです。それとこのレンズでの解像感100を出すためにはレンズ側のMF SPEEDのスイッチを2にします。本来オートフォーカスの時には関係ないMF用のスイッチだそうですが、そんな事はありません。何回もAFでテストして確認しました。それとソニー製のような連写縛りはフジにはありません。


テレコンバーターについて
タムロン150-500mmはフジのテレコンバーターは付けられません。僕は1.4倍テレコンの「XF1.4X TC WR」も持ってました。X-T5やX-H2ならF値落とさずカメラ内の1.4倍デジタルテレコンでいけます(500mmなら1.4倍で700mm。35mm換算で1050mm)。もっと言えば4000万画素あれば、外付けのテレコンバーターは必要ありません。僕は何度も何度もX-T5に「XF1.4X TC WR」を装着して野鳥撮影で試してそう判断しました。



【総評】
単に情熱と毛だけ生えた素人の僕のカメラ感で言うと、プラス6万円が理由でもあるけどお手頃と言われるタムロンでも高かった。ただし買って後悔はありません。これを買わないと多分カメラとレンズで悩む日々が終われなかったので。とりあえず終わることができて良かったです。ただ最初から野鳥撮影が目的ならフジフイルムのカメラじゃなくても良いのかな。それでもフジで野鳥が撮りたいならXF70-300mmのズームレンズでも良いのかなと思うし、止まってる鳥ならXF150-600mmで最高点を叩きだせるかも知れません。僕はそこで止まることができなかっただけです。ただ、XF100-400は中古で価格も安くなってたので最後の最後まで悩みはしました。最後の一押しは使われてる方々から頂戴した有難い感想と、唯一ショールームで触れたデモ機でのAF速度でした。


【最後に(少し重要)】
このフジフイルム用のTAMRON 150-500mm(Model A057) は、150mm側での無限遠の撮影でピントが合わないリコールされてるシリアルナンバーの製品が存在します。僕はたまたまその両方を買う時に試すことができました。150mm側で・・・との事ですが、実際試した感じでは、全ズーム域でAF性能自体の精度が違うように感じました。また僕の購入したリコールでは無いレンズでは、マウント部にカタ付きあるとされてるレンズのカタ付きも無くフジの純正レンズと同じく良好な装着感です。これらはタムロンでの調整ですべて直ることなのかはわかりませんが、購入を検討されてる方は買う前にリコールされてるシリアルナンバーの製品か、問題の無いナンバーの製品なのかは調べてから購入された方が良いかなと思います(ネット購入でもショップ確認はした方が良いです)。特に僕のように外国にいる方は、タムロンの工場自体がその国に無い可能性が高く、リコール製品を購入すると修理するにも時間が掛かるかも知れません。このリコールの件、僕のいる国ではカメラショップの店員どころか、メーカーの窓口の人すら知らなかったんです。。こういう部分は世界共通でちゃんとしてほしいですよね。


▼シリアルナンバーが調べられるタムロンのサイトはこちらです
https://www.tamron.co.jp/news/press_release/20230124.html

 


少しケチもつけましたが(正直に思ったこと全部書きました)、僕はタムロン150-500mmのレンズに辿り着いて良かったです。このレンズならきっと良い写真が撮れると思うし、必ず良い写真を撮ろうと思います。その時はいつかどこかでたまたまでも僕の撮った鳥たちの写真を見てやってください。


かなりの長文お付き合いいただきありがとうございました。

 

X-T5にタムロン150-500mmを装着
フードのフィルムは今現在はがしておりません;;


こちらのカメラとレンズで撮影しました。


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