Fujifilm X-T5 / Tamron 150-500mm f5-6.7
photo by yotarosuite #bkk
僕の住んでるとこから車で15分、20分くらいのところにある自然公園。ここ最近仕事とバンド活動が忙しくて、なかなか訪れることができず、休憩の合間にベランダの外を飛んでるツバメを少し撮影してみたりはしてましたが、やっぱりフィールドに行って野鳥が撮りたいという衝動にかられて、仕事を早々に切り上げてカメラを持って行ってきました。僕の使ってるFUJIFILM X-T5がファームウェアアップデートされたのもあって、どれだけアップデートでAF性能が改善されたのかが、そこまでまだ実感できてない事もあり、それを試しにいきたいというのもありました。
僕がよく訪れるこの自然公園には今、カワセミの一種である「コウハシショウビン」が飛んできています。いつまでいるのかわからないですが、タイ人の野鳥撮影フリークたちが連日撮影に来ているようで、SNSなどでもアップされた写真をよく見かけます。僕もこの公園はよく撮影に訪れる場所なので、かなり大きな公園ではありますが、どこに何があって何がいるというのは大体頭の中にあるので、コウハシショウビンがどこにいるのかも大体わかります。僕が訪れたこの日も、数人の大きなレンズを持った人たちが撮影の準備をしてたので、あーやっぱりここかと場所はわかりましたが、近づくのはやめました。
僕も野鳥撮影が好きなので、見たことのない鳥や、珍しい鳥を見つけると興奮するし、撮りたいという気持ちにもあります。ただ前にこの公園に「キビタキの飛来」があり、僕もたまたまタイ人の野鳥撮影してる人たちの輪を見つけて（顔なじみの人もいたので）、後ろの方から撮影させてもらったのですが。完全に餌付け、もっと言えば七輪みたいなのの中に餌を入れてワナみたいなものを置いてるんですよね。その場ではあまり意識してなかったのですが、日が経つに連れて、なんか猛烈な違和感を感じるようになり（ちなみにタイでは餌付け自体は禁止されてないところが多いです）。確かに自然にこの公園に飛んできた野鳥ではあるし、それを撮影してるんだから野鳥撮影ではあるんだけど、なんか釣り堀で釣りしてるみたいな感じのリアルじゃない感覚があるのと、鳥を囲んで大勢の人間が集まってる中に自分も参加していた事になんかモヤモヤしたものを感じてしまって、鳥が優雅に飛んでる姿や情景に魅了されて鳥を撮り始めて、次第に鳥自体や鳥の生息する自然そのものが好きになってきたのに、鳥を囲んで大勢で集まって自然の景色まで壊しながら、なんか僕が求める野鳥撮影ってこういうんじゃないんだよなって。確かに僕も鳥にレンズを向けてる一人ではあるので、そういう意味では僕も同類なんだけど、もっと受け入れられた状態で撮りたいというか、ワナみたいなのを仕掛けて大勢でまるで獲物がくるのを待つみたいな撮り方はしたくないなと。
今この公園に飛来してきているコウハシショウビンも、SNSで見かける写真は水辺での捕食シーンを撮ってるようですが、写真を見てると水面に魚を入れた丸い網みたいなのが写ってて、確かにこうすると鳥も寄ってくるし、迷彩柄のテントみたいなのでカモフラージュすれば相当近くから撮影することもできるでしょう。ただ、こういう集まりの中に入ってしまったら、僕のカッコつけたい部分が失われてしまうなと、そんな思いになってしまい、僕はこういうのには近づかないことにしました。
珍しい鳥は僕も好きだけど、珍しい鳥撮り選手権みたいなのには僕は参加しない。どこまで自分の心を律せられるかはわからないけど、僕は僕の撮り方で野鳥撮影と本気で向き合っていきたい。何度も何度も訪れてると、何もせずとも自然に鳥の方から近づいてきてくれる事があります。初めて訪れる場所でも鳥や猫なんかも、最近はカラスも妙に近づいてきますが、、何を体に纏ってしまったのかはわからないけど、彼らの敵じゃないって事だけはなんとなく感じとってくれてるのかも知れません。
公園の中を歩いていて木の枝にいるのを見つけたオオスズメフクロウ。何度かこの公園で見たことがあるフクロウとは別のフクロウのよう。少し濡れた雑草だらけの地面に座り込んで彼らの邪魔をしないように近づいて、ゆっくりそっとレンズを向けました。ノークロップ、ノートリミングでのRAWでの撮影。500mm（35mm換算750mm）のレンズでこぶし２個分ほどの大きさのオオスズメフクロウを撮った写真です。
▼フクロウ以外に撮った写真
このカメラとレンズで撮りました。
▼コウハシショウビンの写真
yotarosuite.hatenablog.com
▼キビタキの到来
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